第21回 いざ、名前を付けて候
- kobanzanguzeiji
- 2022年4月20日
- 読了時間: 2分
わたしのブログにしょっちゅう出でくる、『銘(めい)』。
色んなものに名前があるように
お茶道具の中にも個人名とでも言いましょうか、
名前を持つものが存在します。
元々はめっちゃエエもんとか、
ちょ~歴史のあるものとかに
敬意を込めて名前を付けました。
その名前を茶の湯では『銘』と呼びます。
わかりやすく言うとあだ名やニックネームのようなもので、
わたし的には愛するものだからこそ、
あえて名前を付けて可愛がるって感じかな。
名前を付けることによって特別感、出ますよねぇ。
銘の付け方は様々で、
姿や形から連想して付けたり、
そのものの背景にある物語から付けたり、
和歌や歳時記などから引用して付けられたものも。
作者や所有者が独自のセンスで付けた銘。
そこには思い入れがタンと詰まっている訳で。
以前紹介した川喜田半泥子さん。
作品も魅力的ならば、銘もまた絶妙で愛嬌たっぷりなんです。
いくつか紹介しますと、
「雪の曙」、「慾袋(よくぶくろ)」、
「かりほのいほ」、「雅茶子(がちゃこ)」などなど。
京都仁和寺で半泥子さんの傘寿の祝いが行われた時、
半泥子さんは記念の品として自ら100碗作り、
1碗ごとに百人一首に因んだ銘を付けられたそう。
これも凄い話です。
さて、第13回に登場した拙僧作、筒茶碗。
まだ名無しだったんですが、
ブログのお陰で名前が付いちゃいました。

その名は「吾輩」。
由来は第13回の題名から。
来年の冬まで出番はありませんがね。
世界が平和でありますよう祈りつつ…
愛だろっ愛!
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