第5回 そう言えば茶杓の名前…
- kobanzanguzeiji
- 2021年9月28日
- 読了時間: 1分


先日の茶杓の続き。
渚(なぎさ)と言えば…
バルコニーとかシンドバッドとか尼神インターとか。
色々思い浮かべる方もみえるでしょう。
しかし残念ながらこの茶杓とは関係ありません。
茶杓の先の曲がったところ(櫂先)をよ~く見ると
右側に斜めに傷が入っているのわかりますか?
この傷を見た時、歌舞伎の‘’切られ与三‘’を思い浮かべました。
「よっ!待ってました! 音羽屋っ!」
シュッとした佇まいに斜めに走る顔の傷。
「しがねぇ恋の情けが仇…」で有名な
『与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)』という演目。
昭和にヒットした春日八郎の「♪死んだはずだよ お富さん~♪」の
もとになったお話です。
主人公の与三郎が偶然お富に出会い、一目惚れするところから物語は始まります。
その舞台となったのが‘’木更津の渚‘’。
もうお分かりですね。
そこから‘’なぎさ‘’と銘を付けました。
色男の茶杓、なぎさ君は波模様の茶器と相性ばっちりですし、
夏には舟の描かれた茶碗とあわせても趣が出るかなぁ…
などど妄想しながら楽しんでます。
愛だろっ愛!
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