第8回 お茶でもどうですか?
- kobanzanguzeiji
- 2021年11月21日
- 読了時間: 1分


この茶杓は先代(私の父)が作った茶杓。
桜からこしらえたもの。
現在お寺の周りは住宅地になっていますが、
平成になるまで鬱蒼とした木々が生い茂る、まさに山林でした。
クワガタも採れたんですよ。
先代はその山で伐採した桜や紅葉などを
数年間乾燥させて茶杓の材料にしていました。
以前ブログでお話ししたように私が茶杓を作るようになったのは
そもそも先代が時々茶杓を削っていたからなんです。
記憶は定かではありませんが、私が二十歳前後の頃かなぁ、
一緒に削った覚えがあります。
銘の「喫茶去」とは、
「どうぞお茶でも飲みますか」という割とおなじみの禅語。
人が寄ることを好んだ先代は
あえてベタな銘を付けたのか・・・?
先代の場合は、
「どうぞオチャケ(=お酒)でも吞みますか?」
でしたけどね(笑)
愛だろっ愛!

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